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南条嘉毅:《せとうちの大気 美術の視点》で新作発表

南条嘉毅:《せとうちの大気 美術の視点》で新作発表

2022/08/14

《せとうちの大気 美術の視点》南条嘉毅展示風景 撮影:宮脇慎太郎

現在、香川県立ミュージアムで開催中の《せとうちの大気―美術の視点》展に南条嘉毅が出品しています。南条は香川県坂出の出身で、2019年に瀬戸内国際芸術祭に初参加。今年の同芸術祭、春会期では沙弥島の洋館を舞台に、レトロな家具や家電が点滅し壁面に映像が流れる中、かつて地続きだった与島五島の地形に海水が入り込んで島となるようすを体験できるようなインスタレーションで注目されました。
今回美術館で展開している作品も、その延長上にあると作家は語っています。「海風とともに舞い込む砂埃は、部屋に残されたドレッサーや、生活道具を覆っていた。そこに残る鏡は、間近に聞こえる潮騒とともに、幾つもの遠い景色を記憶しているように思えた。今回の制作では瀬戸内海歴史民俗資料館から漁撈道具をお借りし、鏡や柱時計と映像を使った作品と組み合わせ新作5点と、漁網やランプに映像を投影したインスタレーションを展示した」。地域に遺されたお宝を出発点にして、映像や照明を駆使してスケールの大きい時間の歩みを見る人に訴え、見慣れたモノたちを再発見させる、南条ならではの世界観です。

展覧会期は瀬戸内国際芸術祭の夏会期と同じ9月4日(日)までになります。ぜひ、併せてご鑑賞ください。

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