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大巻伸嗣 栗林公園にて新作完成
Liminal Air Space - Time
写真(C)Shinji Ohmaki Studio
※実際の作品は風や音、光で変化するものなので写真とは異なります。

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大巻伸嗣 栗林公園にて新作完成

瀬戸内国際芸術祭2013関連企画
アートフロントギャラリーの関連作家、大巻伸嗣が栗林公園・北庭完成100周年記念事業として作品を制作。1899年に建てられた商工奨励館において布を使って光や音とともに空間を体感させるインスタレーションを展開します。 瀬戸内国際芸術祭の関連事業として7/20よりオープン。
■瀬戸内国際芸術祭2013関連企画
  「栗林公園 北庭完成100周・特別名勝指定60周年記念アートイベント」
  大巻伸嗣 Liminal Air Space - Time
■会場: 栗林公園内、商工奨励館(香川県高松市栗林町1‐20-16)
■会期/時間:2013年7月20日(土)~12月1日(日) 9:00-17:00
  ※特別内覧会を7 月19 日(金)19:00-21:00に開催いたします。
■料金:栗林公園入園料のみ(大人400円、小人170円) 
■主催:香川県 栗林公園にぎわいづくり委員会
■交通:JR高松駅から車で7分、JR栗林駅より徒歩20分、JR栗林公園北口より徒歩3分


栗林公園についてはこちらをご覧ください。


 現在の日本のアートシーンを代表する気鋭のアーティスト大巻伸嗣。展示空間を非日常的な世界に生まれ変わらせ、鑑賞者の身体的な感覚を呼び覚ます、ダイナミックなインスタレーション作品を展開します。近年海外では、2009年のアジア・パシフィック・トリエンナーレに参加、2011年に台湾のアジアンアートビエンナーレ、2012年にはシンガポールのエルメスで大きなインスタレーションを発表しています。一方、国内では2012年春、箱根彫刻の森美術館で開催された個展「存在の証明」展において、世界で一番軽い布を使い、空間と時間の域を変容させる作品や、秋の「アートアクセスあだち」では、水を使い、光と影が交錯する空間を創りだした「イドラ」など新たなアイデアを作品化し、発表しています。


 大巻の作品は物質としての面白さや美しさを鑑賞する対象というだけでなく、空間の中に存在する光や影、時間を見る側に気づかせる仕掛けでもあります。空気や、水、光の交錯、あるいは踏まれて消えてゆく絵など、大巻が作品に取り込む要素はそこに生まれてゆくもの、消滅してゆくものを感じさせ、私たちが壁と床によって構成されている箱のように思っていた空間が作品によって密度をもった場に変容します。


 大巻は2010年の瀬戸内国際芸術祭において高松の港にシンボリックな作品を制作していますが、今回の栗林公園でもその歴史や特有な景観に感銘を受け、この地にふさわしい作品を計画しました。今回の展示場所となる商工奨励館は1899年にもともと「香川県博物館」として建てられた建物で、その風格のある空間にこれまで箱根などで発表した布の作品を発展させ、波を連想させるインスタレーションを作り出します。新たに光や音を加えるなどことでこれまで見たことのないアートと空間を体験できると思います。

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