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栗山斉 作品紹介 vol.2 : 内なる無限の宇宙

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栗山斉 作品紹介 vol.2 : 内なる無限の宇宙

ギャラリー

現在開催中の栗山斉の個展「内なる無限の宇宙 」。
色とりどりに光を放つ作品群は、それぞれに自立した哲学を持ちながら互いに影響し合い、本展でしか見ることのできない空間を演出しています。

ここでは、20点余りの最新作から一部を作家のコンセプトとともに作品を紹介します。

"symbiosis" (部分)


"symbiosis"
2019
ネオン灯、アルミニウムなど
各H1100 × W128 × D140 mm 

異種の光を放つネオン管が交差しながら一本のラインを形成し、そこから放たれる光が混ざり合い、新たな光を生み出している。

互いに影響を及ぼし合いながらも、光源自体は決して混ざり合うことはなく、それぞれの性質を保ち続けている。

我々の認識する世界もまたこのように別の世界との相互作用により成立しているのかもしれない。

それは影や背後を照らす光のように直接知覚されることはないが、共に存在し、時空上に異なる軌跡を描き続けるのだろう。

"真空トンネル"
2019
ネオン灯、1×10⁻⁵ Paの真空、大気圧、電線、ステンレス、シリコン
H1260 × W600 × D150 mm

大気圧と真空によってつくられたトンネルの内部構造を観測する。

内側と外側で大気圧に大きな差異が生じているガラス管を局所的に熱すると、柔らかくなったガラスが大気圧に押され(真空に引っ張られ)、ガラス管の形態が変化する。

こうしてつくられた凸凹状の内部構造にネオンガスを封入し、放電現象を生じさせてみる。

電子は通り易い最短距離を移動しようとするが、放電の通り路が一様でなく、狭まったり広がったりしているため、放電が不安定になり、光がゆらぐ。

こうした光によって、直接知覚できない大気の圧力が可視化され、その存在が再認識される。


栗山斉 個展 : 内なる無限の宇宙
2019年12月6日(金) – 12月22日(日)

展示風景「栗山斉 : 内なる無限の宇宙」2019

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