アーティストArtists
藤 堂TODO1969-
藤 堂TODO1969-
藤堂の作品の背景には常に時間がある。その作風は「場所の固有性」をテーマに自ら歩いて集めたものを中心に創造され、様々な形態を持つ。もっとも代表的な作品はドイツ滞在時に制作されたもので、世界各国にある史実を刻んだ土地の石を切断しその切断面に積層ガラスを埋め込み磨き上げたものである。バサルト・シリーズでは玄武岩を使って列柱状のインスタレーションも行うが、これはヨーゼフ・ボイスがドクメンタ7で始めた「7000本の樫の木」プロジェクトからインスピレーションを得たものだという。また、本のシリーズでは西洋の哲学書・小説・聖書や讃美歌などを扱い、積層ガラスをはさむ方法とページを樹脂で固める二種類の方法で作品を制作している。デュッセルドルフに10年以上住み、肌で感じた西欧文化と日本の美意識が融合されている藤堂の作品は、国内外で人気が高い。東日本大震災を機に制作拠点を日本に移してからは、社会の新陳代謝の中で消えていく名建築の瓦礫や故郷の宇和島で養殖された真珠を用いた作品も発表している。
- 略歴
- 1969 東京生まれ宇和島市育ち
1997 多摩美術大学 大学院 彫刻専攻 修了
1999 デュッセルドルフ芸術大学 入学
2003 ダニエル・ビュレン教授よりマイスターシューラー(M.A.)取得 - もっと見る
- 主な個展
- 2020 筑豊ボタ, アートフロントギャラリー / 東京
2020 時間どろぼう, NADiff Window Gallery / 東京
2017 バウ/バウ, LOKO GALLERY / 東京
2016 瓦礫, アートフロントギャラリー / 東京
2015 資本空間 - 50 Säulen, ギャラリーαM / 東京
2011 7000 Basalt, アートフロントギャラリー / 東京
2008 Silent History, Eurohypo /エシュボーン、 ドイツ
2005 Berlin, New York, Yogyakarta, Plan.d. /デュッセルドルフ、ドイツ - もっと見る
- 主なグループ展
- 2023 台北當代(タイペイダンダイ)2023, 台北南港展覧館 / 台湾
2023 ディストピア:記憶の変遷, アートフロントギャラリー / 東京
2022 北斎と現代アート ART HANKYU 2022, 阪急うめだ本店 / 大阪
2022 大地の芸術祭 越後妻有2022 / 新潟
2021 Survival Nature, 銀座 蔦屋書店 / 東京
2021 アートフェア東京2021, 国際フォーラム / 東京
2021 アートブック/アートグッズ, BankART KAIKO / 神奈川
2020 artTNZ produced by AFT with APCA, TERRADA ART COMPLEX Ⅱ / 東京
2020 ドローイング展 16 アーティスト, LOKO GALLERY / 東京
2018 組 - So, MA2 gallery / 東京
2017 2Dプリンターズ, 栃木県立美術館
2017 KAAT EXHIBITION 2017:詩情の森-語りかたられる空間, KAAT神奈川芸術劇場
2014 知っている形 / 知らない形+本, うらわ美術館 / 埼玉
2013 Book - chapter1, MA2 gallery / 東京
2009 日常 / 場違い, 神奈川県民ホールギャラリー / 神奈川
2007 30×40, シュロース・ベンラート / デュッセルドルフ、ドイツ
2005 Im Volumen glaube ich an Gegengewicht, クンストラウム・デュッセルドルフ / デュッセルドルフ、ドイツ - もっと見る
- コレクション/パブリックアート
- うらわ美術館 / 埼玉
RAG Deutsche Steinkohle AG / ヘルネ、 ドイツ
パレスホテル東京
ザ・リッツ・カールトン天津
フォーシーズンズホテル京都
星のや沖縄 ほか - もっと見る