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レアンドロ・エルリッヒ@北ソウル美術館、韓国

レアンドロ・エルリッヒ@北ソウル美術館、韓国

2019/12/12

瀬戸内国際芸術祭でも人気を博したレアンドロ・エルリッヒが、12月17日より韓国・ソウルで個展を開催します。
(レアンドロ・エルリッヒについては こちら

本展では、最新作《In the Shadow of Pagoda》が公開されるだけでなく、現在マイアミで発表され話題となっている《Car Cinema》もアジア初上陸します。最新作の《In the Shadow of Pagoda》は、金沢21世紀美術館でも人気の《Swimming Pool》を発展させた作品です。

世界中で活躍するレアンドロ・エルリッヒの新たな展開に目が離せません!


■Solo Exhibition “Both Sides Now”
会期:2019年12月17日-2020年3月30日
会場:北ソウル美術館 (ソウル市 蘆原区(ノウォング) 中渓洞(チュンゲドン) 508、大韓民国)

北ソウル美術館でスタートした《レアンドロ・エルリッヒ:影を垂らして》展は今まで作家が掲げてきた‘認識’というキーワードをさらに発展させ、‘主体’と‘他人’の関係性にまで興味の幅を広げた展示となる。虚構と実際の空間が共存する彼のインスタレーション作品は観客に“目で見えるものが実際なのか”という質問を投げ、「認識の問題」と「ヘテロトピア(heterotopia)」など哲学的な話題まで問いかけてくる。

これまでの展示が我々が見る世界と実際が一致するものではないという「歓迎と実在」、「虚構と真実」などの概念を主に表したならば、本展では「私(あるいは主体)」と「他人」の間の曖昧で非固定的な境界に注目していると言えるだろう。

4つの展示スペースで構成された今回の展示はこれらこのようなテーマを象徴的に含んでいる韓国と北朝鮮の地図をモチーフにした彫刻作品「The Cloud」で始まり、大型スケールで圧倒する空間設置作品「Car Cinema」と初公開作品「In the Shadow of Pagoda」で展開されている。

本展の代表作といえる「In the Shadow of Pagoda」はレアンドロ・エルリッヒの人気作「Swimming Pool」の構造を発展させた作品で、釈迦塔(ソッガタップSeokgatap)の別の名前である‘ムヨンタップ’物語からインスピレーションを受けて特別に制作した最新作である。

その他「Changing Room」、「Lost Garden」、「Elevator Maze」、「The View」などの作品も展示される。試着室や庭、エレベーターなど身近な空間及び建築的な要素を活用して、観客は慣習的な認識と認識のための変動を経験する。

展示の最後を締めくくる作品「Coming Soon」はエルリッヒが小さかった頃、本人の想像力とインスピレーションを育ってくれた映画を思い出しながら作った空間であり、これまでの代表作品たちのイメージを活用し制作した映画ポスター13点を紹介する。

今回の展示《レアンドロエルリッヒ:影を垂らして》は作家独特のユーモラスで奇抜な発想で作られた作品を通じて、新しい美的体験を提供する特別な展示であり、世界的な現代美術と接することができる貴重な機会となるだろう。

写真:エレベーターメイズ (アートフロントギャラリー個展展示風景、2018)

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