展覧会Exhibition
田中里奈 - シークエンス
2018年6月15日(金) – 7月1日(日)
この度アートフロントギャラリーでは、田中里奈の個展を開催致します。
田中里奈は1990年愛知生まれ。名古屋芸術大学在学中にイギリスのブライトン大学での交換留学を経験後、翌年に名古屋芸術大学を卒業した。
2015年のトーキョーワンダーウォール公募で入選。ホルベインスカラシップで奨学生に選ばれるなどこの年を境に近年活躍を見せている田中の作品は同年に行われたアーツチャレンジにおいて、絵画にとって非常に不利な条件の会場の下、遠近、上下左右、様々な視点から眺めうる場の特性を逆手に取った壁画において金井直、五十嵐太郎等からその独特の視点指示を持つ作品として絵画と空間の関係を導き出し注目を浴びた。これをきっかけに、東京での個展を行うなど少しずつ活動の範囲が広がりつつある注目の若手作家の一人であり、アートフロントでは今回が初の個展という非常にフレッシュな作家である。
田中の絵は前段の壁画以外でも一枚の絵において実に多様な視点を取り込み構成されている。ピカソやブラックが目指したキュビズムが静的な多視点だったのに対し、田中の多視点は、動的であり流れ行く時間と記憶を含むものであり、映像的である。その絵画それ自体はスティルであるが、映像の一時停止時に起こる場面のオーバーラップに似た感覚が得られる。この絵では作家が動き経験したことが抽象的な図像的表現も伴いながら再構成されており、この絵を見ると1枚の絵で様々なことを追体験させられるのだが、そのイメージは彼女自身が暮らす日常の風景をベースに描かれており、その不思議な光景が意外にすんなりと受け入れられる爽やかさがある。
このたびのアートフロントでの展示においては数点の新作絵画と滋賀県陶芸の森レジデンスを通して試みた新たな一歩を紹介します。
田中里奈は1990年愛知生まれ。名古屋芸術大学在学中にイギリスのブライトン大学での交換留学を経験後、翌年に名古屋芸術大学を卒業した。
2015年のトーキョーワンダーウォール公募で入選。ホルベインスカラシップで奨学生に選ばれるなどこの年を境に近年活躍を見せている田中の作品は同年に行われたアーツチャレンジにおいて、絵画にとって非常に不利な条件の会場の下、遠近、上下左右、様々な視点から眺めうる場の特性を逆手に取った壁画において金井直、五十嵐太郎等からその独特の視点指示を持つ作品として絵画と空間の関係を導き出し注目を浴びた。これをきっかけに、東京での個展を行うなど少しずつ活動の範囲が広がりつつある注目の若手作家の一人であり、アートフロントでは今回が初の個展という非常にフレッシュな作家である。
田中の絵は前段の壁画以外でも一枚の絵において実に多様な視点を取り込み構成されている。ピカソやブラックが目指したキュビズムが静的な多視点だったのに対し、田中の多視点は、動的であり流れ行く時間と記憶を含むものであり、映像的である。その絵画それ自体はスティルであるが、映像の一時停止時に起こる場面のオーバーラップに似た感覚が得られる。この絵では作家が動き経験したことが抽象的な図像的表現も伴いながら再構成されており、この絵を見ると1枚の絵で様々なことを追体験させられるのだが、そのイメージは彼女自身が暮らす日常の風景をベースに描かれており、その不思議な光景が意外にすんなりと受け入れられる爽やかさがある。
このたびのアートフロントでの展示においては数点の新作絵画と滋賀県陶芸の森レジデンスを通して試みた新たな一歩を紹介します。
日程 | 2018年6月15日(金) – 7月1日(日) |
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営業時間 | 11:00 - 19:00 (月休) |
レセプション | 2018年6月 15日(金) 18:00~20:00 |
作家在廊日 | 6. 30(土)、7. 1(日) いずれも午後から |