展覧会Exhibition

阪本トクロウ / ビューティフル・ドリフター
※ 今回特集している作品の他にも、多くの作品をご紹介しております。 お気軽にお立ち寄り下さい。

  • 阪本トクロウ / ビューティフル・ドリフター

サムネイルをクリックすると、拡大表示します。

阪本トクロウ / ビューティフル・ドリフター

2008年7月1日(水)~8月3日(日)

2008年7月の特集は、連続するありふれた風景から現代の感覚を描く阪本トクロウの近作を中心にご紹介します。

横断歩道、標識、マンションの建物、遊具・・。毎日見慣れた景色が続いていくありきたりの風景の連続。人の気配もなく、何もないことがそのまま描かれているようで、なにか心にとまり忘れられなくなる。それは過去を思い出す懐かしい感覚に近いものがあるのかもわかりません。もしくは、日々感じる感情が見慣れたはずの風景と密接に関わりはじめることで、新しい景色にみえてくる新たな体験なのでしょうか。作者の作品に描かれた風景やその視点を体験することで、その風景の背後にある空間の奥行きには様々な現代の感覚を感じることができるのではないでしょうか。
日程 2008年7月1日(水)~8月3日(日)
営業時間 11:00~19:00 (月曜日休み)
(作家コメント)
過去のことを思い出し、未来のことを想像しながら現代を表現するという意識で制作しています。
また私自身の生活の中から作品を作ろうと思っています。今の私達には夢見がちな虚構の世界をつくることが困難に思えます。
作品を作りたいのだけど何を描けばよいのか判らない。希薄な自己。
そのこと自体を作品にしてみようと思ってこのシリーズを描いてきました。
何もないということを描いていきましたが、その画面には何もないということはなく、
新たにいろいろなものを発見できました。同時に生活の中にも実は面白いものや、美しいものがあることを発見しました。
私は実際の風景を見ながら作品を作ることはありません。写真を見て、それを構成して作品を作っています。
だから実際に私が見た風景をもとにしながら出来上がった作品は私自身見たことがないどこにも存在しない風景になることがあります。しかしそれは重要なことのように思えます。
個人的な感情から制作しています。しかし風景は誰に対しても開かれています。
作品を観る人が自由に想像し、空気(空間)に浸ってもらえればいいと思います。
人々が生きていくうえで生まれてしまう疎外感や孤独感を作品をとおして他者とコミュニケーションすることで希望にかえていけたらいいなと思っています。

トップに戻る